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一本松坂(いっぽんまつざか)

  所在地: 港区元麻布一丁目と元麻布二丁目の間 ⇒ 地図

@ 坂下の交差点から。中央左に見える高い木が坂名の由来となった一本松。



A 暗闇坂の坂上から一本松坂を望む。左から右奥に上る坂道が一本松坂。正面奥に一本松。右手前に見える標識は暗闇坂の標識(港区設置)。その一つの向こうで右に曲がる道は狸坂の坂上へと続く。

B 坂下部を大黒坂上から見る。右から左に上る坂道が一本松坂。手前を下る道は大黒坂。中央右に奥へ進む道は狸坂へと続く道。右奥へ曲がると暗闇坂である。

C Bから少し上った所から見上げる。左に坂名の由来となった一本松がある。正面電話ボックス前に標識が見える。

D 坂下から。左手前に標識が見える。

E 坂下から少し上った所から見上げる。

F 更に少し上った所から、坂下の交差点を見下ろす。交差点を左手前に曲がると狸坂、左奥を曲がると暗闇坂、右手に見える真っ直ぐ奥に進む道は大黒坂である。

G 更に少し上った所から見上げる。


H 坂上部から見下ろす。

I 坂上から。左に標識が見える。2003年撮影。

J 同じく坂上から。2003年撮影。

K 同じく坂上から。2007年撮影。かつてあった標識(写真IJP)が撤去されている。

L Cの撮影地点から少し上った所から見上げる。1999年撮影。

M 坂名の由来となった一本松。

N 「一本松の由来」の碑。

O 坂下にある標識(港区設置)
P 坂上にあった標識(港区設置)。2007年5月現在、撤去されている。

【標 識】
  
説  明: 源経基(みなもとのつねもと)などの伝説をもち、古来植えつがれている一本松が坂の南側にあるための名である。
  
設置者: 港 区
  
設置日: 平成七年七月


【この坂について】
 港区元麻布一丁目と同二丁目の間を北東から南西へ上る坂道です。坂下は交差点となっており、暗闇坂の坂上と大黒坂の坂上と交わっています。

 坂半ばの南東側に、名前の由来となった一本松があります(写真M)。写真を見ると、2007年には、以前(1999年や2002〜3年ごろ)に比べて葉が茂ってきたように見えます。
 一本松の下には、写真Nにある「一本松の由来」の石碑があり、以下のとおり書かれています。

一本松の由来
 江戸砂子によれば天慶二年西紀九三九年ごろ六孫源経基平将門を征伐しての皈途此所に來り民家に宿す 宿の主粟飯を柏の葉に盛りささぐ翌日出立の時に京家の冠装束を松の木にかけて行ったので冠の松と云い又一本松とも云う
 注 古樹は明治九辰年焼失に付き植継
   昭和二十年四月又焼失に付き植継
 
 ただし、平将門を実際に討ったのは平貞盛・藤原秀郷の軍です。また一本松の昭和二十年の焼失は同年4月15〜16日の空襲によるものと考えられます。

 坂道の標識は、港区設置のものが坂下部の一本松の前に設置されています。坂上にも同じものが設置されていました(写真P)が、2007年訪問時には撤去されていました。

【写真撮影日】 1999年(L)、2002年8月4日(N)、2003年6月1日(CM)、2003年7月6日(HIJOP)、2007年5月26日(@ABDEFGK)

【この坂の本サイト掲載日】 2002年8月14日
【このページの作成日】    2007年6月1日(2010年9月21日一部修正、2010年10月5日一部修正)