弥之助坂(やのすけざか)
別 名: しりもち坂
所在地: 渋谷区上原1丁目
@ 坂下から。左側の高架は小田急線である。 |
A 坂の半ばから見下ろす。右は小田急線線路。坂道はここから写真左方向に90度折れて上りになる。 |
|
B 坂の半ば(Aと同じ場所)から見上げる。かなり急な坂である。 |
C 坂上から |
【この坂について】
渋谷区上原1丁目40番と41番の間にあるかなり急な坂道です。坂下に小田急線線路(代々木八幡〜代々木上原間)があります。
東京都渋谷区立白根記念郷土記念館『渋谷の坂』(昭和60年)には、
「上原1丁目の高台40番と41番との間から、小田急線の踏切に向かって下る坂道をいう。往古、富ヶ谷の人・池上弥之助(享保年中の人、享保元年=1716年)の所有地前であったことから名づけられた。地元の吉田国太郎氏の談によると、土地の人々は、この坂をシリモチ坂とも呼んでいたという。坂道が粘土質のため、雨が降ると通行人が滑ってころび、シリモチをつくことが多かったことから、いつとはなしに、シリモチ坂が通称となった。むかしはこの坂下に野菜などを洗う小川の水溜りがあり、坂道でころんだ人が、よくここで尻を洗っていたということである。」
とあります。
この説明によれば、少なくとも昭和60年ごろまでは、写真Aの撮影地点あたりに小田急線の踏切があったのでしょう。しかし、いまの道路は写真@Aに見える坂をくだり小田急線の下をトンネルでくぐっています。
坂道の標識はありません。
【写真撮影日】
2003年3月15日(@〜C)