HOME千代田区の坂(7)神田駿河台方面(その1)>小栗坂

小栗坂(おぐりざか)

所在地: 千代田区猿楽町二丁目と三崎町一丁目の境界   ⇒ 地図  

 
 @ 坂下から

   A 坂下から少し上った所から見上げる。

B 坂下から少し上った所から見上げる。

C 坂上から。左に標識が見える。

 
D 同じく坂上から。左に標識が見える。

   E 同じく坂上から。中央に標識(千代田区設置)が見える。1999年撮影。

 
F 坂上にある標識(千代田区設置)。2004年撮影。

 G Fと同じ標識)。2010年撮影。

  H かつてFGと同じ場所にあった標識(千代田区設置)。1999年撮影。全体的に字が薄れており、Fと異なるのが分かる。

【標 識】
説 明
 この坂を小栗坂といいます。『江戸惣鹿子名所大全』には「小栗坂、鷹匠町にあり、水道橋へ上る坂なり、ゆえしらず」とあり、『新撰東京名所図会』には「三崎町一丁目と猿楽町三丁目の間より水道橋の方へ出づる小坂を称す。もと此ところに小栗某の邸ありしに因る」とかかれています。明暦三年(一六五七)頃のものといわれる江戸大絵図には、坂下から路地を入ったところに小栗又兵衛という武家屋敷があります。この小栗家は「寛政重修諸家譜」から、七百三十石取りの知行取りの旗本で、小栗信友という人物から始まる家と考えられます。
設置者: 千代田区
設置日 昭和五十年三月


【この坂について】
 猿楽町二丁目と三崎町一丁目の境界を南から北上する坂道です。短く緩やかな坂道です。この坂道の坂上は皀角坂の坂下です。

 標識は、坂上に千代田区設置の標識(写真FG)が設置されています。1999年に訪問した際に同じ場所に立っていた標識(千代田区設置)の説明(写真H)は現在と異なり、以下のようなものでした。

【以前の標識の説明】
この坂を小栗坂といいます。『東京名所図会』には“三崎町一丁目と猿楽町三丁目の間より水道橋の方へ出づる小坂を称す。もとこのところに小栗某の邸ありしに因る”とかかれています。また『江戸惣鹿子名所大全』には“小栗坂、鷹匠町にあり、水道橋へ上る坂なり、ゆえしらず”とかかれています。この坂の周辺には小栗という武家屋敷は見あたりません。

  この坂道の由来については、以前の標識の説明書きをつくった後に、千代田区の方で更に調べたことがわかります。


【写真撮影日】 1999年(EH)、2002年8月3日(BD)、2004年3月21日(CF)
2010年9月20日(@AG)
【この坂の本サイト掲載日】 202年8月14日
【このページの作成日】    20004年3月27日 (2004年8月25日修正(写真CE追加、標識の説明を現行化など)、2010年8月5日一部修正、2010年10月30日一部修正)